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MBX[Catalog] [カタログ[Catalog]]

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MBのエクストリームクランクが「MBX(えむびーえっくす)」。
とにかく硬いカバーの回避性能に重きを置いた「ザ・カバークランク」です。
元になったクランクベイトはレギュラーサイズの
とあるプロトカバークランクでした。


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その中で高浮力に調整したひとつのプロトタイプが
素晴らしいカバー回避性能を見せたところに着目していたタイミングで、
次の運命の出会いを迎えます。


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佐藤義和さんからいただいたバグリーのB2が
他の個体とは別ものの性能を見せたのでした。
ここで「本物のカバークランク」を体験した私が、
元々のプロトタイプをベースに
このB2を超えるべく再設計したものがMBXです。

ウッドカバーなど、硬いカバーを釣るためのクランクベイトの最終着地点はどこなのか…。
先人達はほぼそこに到達しているということに感銘を受けつつ、
自分にとっての最適化とその特性のど真ん中を射る設計と、
安定してその特性を再現しつづけられる(バラつきをなくす)ことを目指しました。


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そもそもこの手のカバークランクに必要な性能は何なのか…
というのを整理すると以下のようになります。

(1)ストレスなく直線的にカバー群をトレース可能なカバータッチ時の安定性能
(2)強風下でも際どいピンポイントやカバーのその奥に自信をもってキャストできる抜群のキャスタビリティー


これを細分化してMBXのディティールに落としていくとこのようになります。

(1)に関しては3つの特性に分類されます。「適度な高浮力」「ハイピッチなワイドウォブル」「1.5mm厚のポリカーボネイト製スクエアリップ」の3つです。
これらが合わさってカバー群を直線的に引けるMBXを実現しています。

(2)に関してはハーフオンスという扱いやすいウエイトと63mmというやや大きめのサイズ感に設定しました。大きめのバスを狙いたいというのもあります。


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ボディー設計は持論によるカバークランク設計を施し、
上記の設計要項を盛り込みました。

「適度な高浮力」が必要な理由は、
回避時に瞬間的に浮力により上に引っ張られることで、
カバーに深く刺さらない、左右にぶれないから。
「ハイピッチなワイドウォブル」が必要な理由は、
濁り水での使用が前提なのとカバータッチ後の姿勢回復速度が早くなるから。

カバー回避においてはハイピッチとローピッチでは水の抜けている時間が短い
ハイピッチ特性が圧倒的に有利です。
また力強いワイドウォブルは「ポリカーボネイト製スクエアリップ」と合わさって、
カバーに沿わない回避が可能になります。
つまりはスクエアリップの角の点で強く接触することでボディが
横になりにくいということです。

また、当時バルサ製クランクの主流だったサーキットボードではなく、
厚みのあるポリカーボネイトを使うことに大きな意味がありました。
削れにくいというのはもちろんあるのですが、
薄いサーキットボードは硬いカバーとの相性が良くなかったのです。
薄いが故にカバーに突き刺さりやすく、引っ掛かり感があるのです。
テトラでも顕著に違いが出ます。
サーキットボードリップは引っ掛かった反動で
ルアーの挙動が乱れてストレスになります。

サーキットボードリップはアクションのキレが出て、感度が上がるのですが、
用途によってポリカと使い分けをすることが重要なのです。

ちなみにMBクランクはリップの種類(形状)でアクションの強弱調整はしません。
リップのタイプはあくまでもどんなカバーに対して使うのか…
どんなタイプのクランクベイトに適用するのか…により決定されます。


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MBXを設計するに当たって、使い勝手を良くするために
フォーカスした点が以下の2点です。

「高浮力過ぎない高浮力で設計」
「浅過ぎない潜行深度で設計」

「高浮力過ぎない高浮力で設計」については
他のクランクベイトよりも圧倒的に高浮力なんだけど
アングラーに調整の余地を残した高浮力に調整しました。
「浅過ぎない潜行深度で設計」は浮力とも関係しますが、
こちらもアングラーの意図によってはある程度の潜行深度を稼げるようにしました。


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長く書き過ぎた感がありますが、使ってみれば分かるその特性は、

「そこにカバーが存在しないがごとく軽快に回避して泳ぎ続けるクランク」

際どいキャストからの激しく速い明滅と至高の巻き感、回避、レンジ調整、リニア感
などで無敵感を堪能できるクランクベイトがMBXです。

一番おすすめの使い方は、「4月の荒れたコンディション時に使い倒す」です。
ほとんどのバスがシャローに居て、特に大型のバス密度が一番高い時期なので、
シャローのカバーを釣るクランクとして非常に有効になります。
大型の半プリも良く釣れます。

アフターを経て、回復し出した時期(5月・6月)も
まだシャローに居ることが多いので、そこでも有効になります。
ちょっと沖目のカバーも含め、狙ってみると面白いです。



MBXはMRやDRも存在していて、順次リリースして行きます。

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(写真はDRのプロト)

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コメント 3

tei-g

ハンドル巻き始めた瞬間からあの泳ぎを始めたときは震えました。葦際ギリギリからきっちりアクションしてくれるのは最高です。
by tei-g (2019-02-08 17:42) 

abx

こんにちは。
製作者の意図と全く違う使い方をしてますよねwww
このクランクを使うと、ある程度サイズを選んで釣ることもできるので気に行っております。
by abx (2019-02-08 21:14) 

tisa

>tei-gさん
ありがとうございます!4月になったらマッディーシャローのカバー周りでガンガン投げていただきたいです^^

>abxさん
そうですねwそこは自由な発想でお楽しみください!実際釣られているので、何かあるのだと思います。最初は「え?」って思いましたけどw
by tisa (2019-02-12 13:47) 

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