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MB-1 custom 175F のトリセツ[実釣編] [ルアー雑記]

情報発信がブログからSNSにとって代わって久しいですが、そんな時代にブログの存在意義はアーカイブ機能とガッツリ長文を書き込めることなのかなと思っています。

久しぶりに書く記事は、実釣寄りのMB-1記事。そう言えば機能や設計の発信はしていても具体的にどう使うのか、この手のジョイントベイトをどう位置付けて使っているのか、をほぼ発信してないと思い立ったからです。

その辺の持論は、ウッドのオリジナルを使っていた頃と考え方は大差なく、今使ってもやっぱり同じような釣れ方だなと思っています。リップが付いた古典的な2ピースの大きめジョイントベイトがどういうルアーなのか、ブログでたっぷりと書いて行きたいと思います。お時間のある方はお付き合いください。
(取り急ぎ写真なしで…後で追加する予定)

MB-1を使っていたフィールドは関東平野にある典型的なマッディシャローや河川です。浅いか深いかと言えば浅いフィールドでカバーかオープンかと言えばカバーが絡むフィールドです。水色もクリアよりは濁り気味。そして沖よりもバンク側。

こういったタイプのフィールドにMB-1のようなルアーは向いていると思っています。オープンウォーターを泳ぐバスが「あ、餌がいる~」とパクッと喰うタイプではなく、発見されてから喰うまでの時間が短いタイプのルアー。リアクションで喰わせる傾向が強いとも言えます。

一番の特徴はリップによるアクション発動です。リップにより一瞬にしてルアーにパニックアクションを起こし、または移動距離の短いアクションを発動し、またカバーをかわします。この特性の代償が「よく見たらニセモノっぽさ全開なわざとらしい動き」ということになります。オープンウォーターではこれにより見切られることが多発します。

この特性をしっかりと理解しておくと、MB-1の出しどころははっきり見えてきます。経験則を交えながら解説していきます。MB-1で釣れるパターンは非常に明確です。バンクのカバー際、やや沖の沈みモノからの食い上げ。これが圧倒的に多いです。「そんなこと分かってるわー!」と言う声が聞こえてきそうなアンサー。でもこれは基本中の基本の話。これだけならバンクをだだ流ししてたら釣れる話なんですが、昨今そんな甘いわけはありません。

これを基本にしてフィールド毎に微調整してアジャストしていく必要があります。この手のビッグベイト(というほど大きくはないかもですが)が思ってるより簡単であり、思ってるより簡単ではないと言う矛盾をはらむ理由が、この辺にあるのではないか?と思っています。

シーズナルな話をしてしまうと収集が付かなくなるので深掘りはやめておきます。先述したフィールドでそんなパターンで釣れないなら単純にそこに喰うバスが居ないだけで、例えば夏はカバー奥に入ったり、逆に沖に出てしまいエンカウントしない事で凄く難しくなる傾向にあります。春はその点良い条件が揃い、産卵絡みでシャローにデカイバスが集まります。アフター期もまだまだ可能性アリアリです。低水温期はシャローでエサを喰って丸々と太ったデカイバスがターゲットになります。

フィールドによりシーズナルも様々だと思うので、比較的デカイバスが自分が良く行くフィールドでどう動くかは今一度整理してみると釣果に繋がるかもしれません。ベイトも相当重要ですし、言わずもがな、デカイベイトが絡んでるタイミングなら相当期待できます。

調整の話ですが、これも聞けばそんなこと?というようなことです。
ひとつはフィッシングプレッシャー。メジャーなフィールドでバンク際を、ハードルアーソフトルアー問わず、常に攻められている場合。この場合はバンク際はあまり期待できません。これも当たり前だと思われるかもしれませんが、あまり意識しないで際ギリギリでネチネチばっかりしていませんか?

ターゲットになるようなバスがシャローに居るとして、その場合のバスの着き場はちょっとだけ沖の沈みモノです。ブレイクより沈みモノが有望で二つ絡むならご想像の通り、最高です。首振りなのか、巻きジャークなのか、トップなのかちょっと潜らせるのかは分かりません。当日の状況でアジャストさせます。サーチの効率が良いのは巻きジャークで一番多用するメソッドです。

少し話が反れますが、MB-1を設計する上で最重要事項だったのが巻きジャーク性能であったのは、一番多用するからであり、ピンポイントを突いた設計をしないと実現が難しいからです。首振りやクランキング優先の設計をした上で巻きジャークができるリップ付きジョイントベイトを作るのは無理だけど、巻きジャーク優先の設計をした上で首振りやクランキングもできる設計をすることは可能とも言えます。リップ付きジョイントルアーを巻きジャークさせるにはかなり繊細な設計が必要で、その難しさは「ルアーの形が一定ではない」というジョインルアーの宿命と、リップによっていつも一定方向に抵抗が掛かるということに由来しています。リップでアクションを起こしている中で、ボディが常に変化しているからイレギュラー系のアクションは安定しない、ということが起こります。ただ巻きや首振りは単調なアクションなのでコントロールはしやすく、例えばボディデザインの影響はあまり受けないし、リップの些細な設計変更にも対応してくれます。でも緩急があり、イレギュラーな入力に対応するには、軸となる安定設計の中に絶妙な不安定要素を入れる必要があります。


ダメだ…設計の話になると長くなる…。この辺でやめます…。


釣りの話。
フィールドが広くてバス密度が薄い流域が長い河川などは、絨毯爆撃されていない場合がほとんどなので、ここまでシビアではなく、いるべき所にいるパターンが多いです。エリア選択が重要な場合が多いと思ってます。

もっと具体的に、自分が良く行く(行っていた)フィールド名を上げて自分が持っているイメージと釣り方の傾向を書いていくと、

●新利根川
プレッシャー高め→バンク際より少し沖目の沈みモノを意識。
インサイドや地形の変化で水深の浅いところはやる気があるバスが入りやすいので水面を意識しながら結構沖までやる。
(フィールド全体が単調なせいか、他のフィールドより顕著な気がする)
岸際の水深が1.5mとか深いところはあまり向かない。

●将監川・長門川
プレッシャー高め→バンク際より少し沖目の沈みモノを意識。
狙いやすい目立つカバーはほぼ全員が撃っているので、見えない沈みモノの他に些細なカバーが狙い目だったりする。

沖の沈みモノを狙いたいので、潜らせる巻きジャークが効率が良く、さらに濁り水なので、喰わす「間」を入れたソフトでスロー気味な巻きジャークが非常にマッチします。様子を見ながら「間」で水面まで浮上させるのも効果的で水面に出た瞬間に巻きジャーク発動など色々と試すとその日のアタリアクションを探せます。
逆に低水温期はややウエイトを追加して「間」で浮上してこないようにして、首振りをメインにネチネチやります。MB-1は軽いタッチから強い入力まで対応するように設計していますので、首振りの強さも色々試してアジャストしてみてください。

ここはいかにもデカイ魚が陣取ってそう…というところではトップ攻めが効きます。じっくりと放置も交えながら水面に浮かせておきます。フックはフェザーフックもお試しください。連結されたボディはもちろん、ソフトなシリコンテールは僅かな風や波でユラユラと揺れ、フェザーフックならフェザーがユラユラと水面下で揺れているのを想像しながらのんびりとやるのが良いです。トップだから釣れる魚もいると信じてやるのがミソ。(トップ=ルアーが曖昧になり騙しやすい)

ちなみに巻きジャークがキレが増すのはノーマルフック仕様で、ラインもナイロンよりフロロが向いています。リールは何度も何度も言っていますが、EXハイギアである8台がベストです。通常のハイギアである7台だと少し足りない…。MB-1にはぜひEXハイギアを使っていただきたいです。


●八郎潟
バス密度が低く、エリア選択が重要なタイプ。でもバスはアグレッシブなので、巻きジャークでサーチして行く。アシ際での反応も多いので、エリア選択後にネチネチとした釣りにスローダウンするのも面白い。低水温期はスローダウンした釣りになるのは一緒で、ローカルの話を聞いたところ想像よりずっとスローな釣りでした…。

●小貝川(MB-1が生まれ育った川)
エリアや時期によってタイプが変わりますが、減水期で流れがある場合は遅い釣りはやりにくいのと、巻きジャークで十分反応してくれるので巻きジャークメインの釣りになります。インサイドは浅すぎる場合が多いので、基本アウトサイドとアウトサイド前後のストレッチがメインになります。バンク際でもちょっと沖目でも釣れますが、2ジャーク目までに反応する場合がほとんどです。増水期ではバス密度が低くなるので、こちらも巻きジャークが効率的。増水期は全体的に難易度はグッと高くなります。


全体的な傾向として、水面直下で釣ることが多いMB-1は、水深が深い=バスが観察する時間が長い=見切られやすい、水深が浅い=バスが考える間もなくバイトしやすい、というのがあると思っていて、私的にはリアクションで喰わすイメージで使っています。だから巻きジャークの釣りが多いとも言えます。逆に低水温期の首振りは食性が強く、トップの放置も食性(ひょっとしたらイライラ)が強いと思っています。

一見ダイナミックでイケイケで攻めの釣りのイメージがあるジョイントベイトの釣りですが、実は多様で繊細な釣りです。そもそも通常のルアーサイズよりデカイのでキャストひとつとっても繊細。クランクベイトなら気にならなかった着水音も、例えばカバー際に同じようにキャストしたらバスは釣れません。着水音を抑え、繊細に操作する。だだ流し、単調なアクションで流していく釣りだと、釣果は望めないのがこの手の釣りです。

私は基本的にボートの釣りをしていますが、オカッパリはどうかというと、当然事情は変わってくると思います。私も昔は霞のオカッパリバサーでした。今霞でオカッパリで使うなら巻きジャークは護岸沿いで使いたいです。完全な平行キャストをするとロッドとルアーを一直線にしずらいのでやや斜めキャストをしてスローな巻きジャークが効きそうです。ちょっとしたカバーやポケットなどピンスポットでも巻きジャークを積極的に入れて行きたいところ。ロッドの先しか出せないようなカバー周りでは首振りなどのスローなアクションにして、放置プレイも面白そうです。放置プレイはオカッパリの方がやりやすいのは間違いないです。

そう言えばクランキング(ただ巻き)の話がほとんど出てきませんが、積極的に使っていただきたいと思っています。水面直下でのスローな巻き、大場所で遠投してクランキングなどなど、使い所はたくさんあります。遠投して普通に巻いてくると大体1.5mくらい潜ります。
潜らせた先で別のアクションを入れるなど組み合わせもアリです!ウエイトを少し追加(2g程度)するとかなり浮きは抑えられますので、ただ巻きで潜らせてウィードエッジでネチネチする、岬の張り出しで巻きジャークなど面白そうです。
ゴロタ場でクランキングも全然アリです。ルアーの強さ的にはマグナムクランク程度だと思うので、それを使うシチュエーションなら投入してみてください。
MB-1はウォブルがテールまで伝わるような設計をしていて、ただ巻きにも拘った作りになっています。

久しぶりに長い文章を書いてしまいました。
たまにはブログも良いですね。
何か書きたいテーマが浮かんだら書きますね。

「スプーンとクランクベイト」とかw


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ポーのRC-1 [ルアー雑記]

ちょっと前にTwitterでアップした写真です。


IMG_9170.jpg


上がオリジナルのRC-1(ラトル入り)で
下が外皮を剥がして形を整えて、バラストウエイトを入れて、
(RC-1はバラストウエイトレス)
ヒートン仕様をツイストワイヤーのフックハンガーに変更したものです。

ポーやスタンフォードなどのシダーウッド製のクランクベイトは
生産性を上げるためにプラサフ(と思う)による分厚いコートで
一気に下地を仕上げる製法で作られています。
これがダメというわけではなく、
もともとバルサより比重のあるシダーウッドを使っている理由を考えると
ある意味一挙両得的な製法でもあります。

もともとシダーウッドを使う理由としては、
キャスタビリティーをアップさせて、
さらに慣性をしっかり働かせて力強いアクションをさせるという
設計段階でのコンセプトがあるからです。
そして強度もバルサよりアップします。


IMG_9172.jpg


そうなる理由はもちろん比重が高い素材だからで、
バルサに分厚いコートをかけるともっさりしてしまうところを
シダーウッドならば元々のコンセプトに合致するので、
ウィークポイントにならないというわけです。



前置きが長くなってしまいましたが、
写真下のRC-1はその外皮を全て剥がして、
バルサクランクと同じ製法で薄めのコートで仕上げています。

バラストウエイトが入って、コートが軽くなり、
さらにリップをサーキットボードにしたらどうなるか…。
ある程度は予想できるのですが、
こうした実験はとてもワクワクするもので、
ついやってしまうのです。

予想通り、キビキビ感と安定感が増し、
引き抵抗がしっかりと感じられるクランクベイトになりました。
ただ、カバー回避時の挙動は「うーむ」という感じです。
オリジナルのリップにしたところで
これは好転しないだろうと思われます。

逆にオリジナルはどうかというと、
外皮が重いのとバラストウエイトが入っていない関係で、
かなりピーキーで、箱出しで使えるクランクベイトかというと、
かなり調整が必要になります。
かなりの数を使って、スイムテストしてみた結果、
入手したもののはずれ率が高かったせいかもしれませんが、
まともに動くのは10個に1個程度でした。

そもそもリップが真っ直ぐ付いてないものが多いというのもありますが、
元々安定感のない設計なので、少しのズレが致命的なものになります。


そして、RC-1のボディーデザインですが、
細い真っ直ぐなテールを持ったフラットサイドなデザインです。
カバータッチ時に安定感が保てるデザインではなく、
どちらかというと、小さめのサイズ感と相まって、
とにかくカバーでなんとかして強すぎないクランクを通したい
という思いを感じます。
対カバーへの武器は大きいコフィンリップのみという潔さ。

それにしてもバラストウエイトが入っていないというのは、
設計上致命的で、安定感がありません。
でも入れてみるとわかりますが、
ボディー容積が少ない上に比重そこそこのシダーウッドであり、
このスモールサイズです。
バラストウエイトを入れたら恐らくシンキングになります。
さらに言うとラトル入りのものはさらに比重が高くなるという…。


ということで、大量生産できる製法で、
そうしたスモールサイズのカバークランクを作ろうとなった時に
この設計のRC-1というクランクベイトが誕生した、
というのがいじくりまわしていると何となく理解できてきます。

バルサを使わなかったのは単純にポーだからなのか、
バルサ+バラストウエイトだとコストが合わなかったのか、
当時のタックルではバルサ製だとキャストしにくかったのか…。

それにしてもひとつのクランクベイトをこうしてじっくりと考察するのは
とても有意義で楽しいものです。



ところでなぜ私がポーのRC-1に執着しているのかというと、
理由は非常に単純で「形が好きだから」です。
見た目への愛ですw
愛嬌とか重要じゃないですか?
クランクベイト愛に溢れる方ならわかるはず ^ ^



このRC-1、バルサ製のレプリカやオリジナルボディを使ったリメイク版を
何かのイベントで少数販売しようかと思ってます。
チャリティー枠です。





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ダヴィンチ/ELEMENTS [ルアー雑記]

ELEMENTSの久家さんと永田さんにお会いしたのは
今夏に内々で催された池袋の10minutesでの店内宴会?でのこと。
(一応閉店後です)



image1.JPG




色々と規格外のお店ではあります、10min…(笑)
釣り具だけでなく、釣りに関する面白いグッズも扱っているので、
私的にはそっちに食いついてしまい、
予定外の買い物をして帰るショップです。


ELEMENTSのお二人は、とにかく意識が高くて、
エネルギッシュに行動するすごい人たちでした(^^)
一言で言うならば「ま、眩しい…」です。
我ながら自分はアンダーグラウンドなヤツだなと(^^;)


で、この時にご本人から色々とお話を聞かせていただき、
ダヴィンチの発売を楽しみにしていたのでした。









先日入手したダヴィンチがこちら。






image10.JPG







私の行動範囲的には濁り気味なフィールドが多いので
チャートバックとブラックの2色をセレクト。
ブラックはチャートバック…というかチャートラインバックにしたい。
ベリーもちょっとだけパール吹くと思います。

ELEMENTSテスター(徳長君)も在籍する10min。
使い方とか色々聞いて、出し所を色々と考えておりました。
季節的にはバスもディープに落ち始める頃なので、
これからは巻きでそこそこ潜行するというバイブレーションモードで
浮力調整しながら使う感じになると思います。

それにしても、この新たなデザインは興味深くて
こう改造したらどうなるんだろう?とか
ついついビルダー目線で考えてしまいます。



(注:今回の記事内容は私の戯れ言です)



フロント側のボディ内に透けて見えるこのウエイトセッティング。



image7.JPG



ご覧の通り、ウエイトがフロント寄りなのでフロントヘビー気味なのが
ダヴィンチの特徴のひとつで、これによりノーマルスイムモードと
バイブレーションモードの2モードでの使用が可能になってます。







ナイフのような曲線を描く下向きのテールラインは
水を受けナチュラルなロールアクションを産む一翼を担っているはず。
ミノーでもよくやるラインで、私も好んで使ってます(^^)




image8.JPG





ロールのアクションを左右の振りのアクションに変換できる
このデザインはリップ付きでも躍動感が出るので、
ダヴィンチがリップ付きになったらどうなるのか
とても興味があります。

テールが先端までABSではない理由は破損防止と
素材の比重の変化などで微妙なアクション調整の意味があるのでしょう。
簡単に別カラーなどに交換が可能とのことです。


斜めジョイントですが、
「大きく動いているのに小さく動く」
というところがミソなのでは?と思ってます。
それなりの角度まで可動領域がありつつも、
実際はそれほど派手に動いているように見えないという。




ジョイント軸で撮ったこの角度と…




image1.JPG




真上から撮ったこの角度の違いです。




image3.JPG




両者にかなり差があります。
どちらも限界角度まで曲がっている状態です。
撮ってる角度を変えただけ。
曲がるというより半捻れする斜めジョイントは
より生物的な感じがしますね。


なめらかで生き物的なアクションの秘密がこれかなと。
考えつきそうで考えつかないこの斜めジョイント、
ビルダーとしては、してやられた感があります(^^;)





バイブレーションモードでは
先端にウエイトを装着することでノーマルよりも安定します。
この追加ウエイトの重さでシンクレートを調整できるので、
簡単にお好みのシンキングダヴィンチが作れます。
私は手持ちのタングステンシンカーを使ってみました。



image9.JPG



バイブレーションを設計したことがある人はわかると思いますが、
バイブレーションはバラストウエイトの位置がクランクベイトに比べて
かなり前寄りになります。
中央寄りだとルアーの前後があやふやになり、
特に巻き始めの姿勢が安定しなくなります。



元々前下がりバランスのダヴィンチは
バイブレーションモードだとさらに前下がりになり、
潜行深度が増し、斜め姿勢のおかげか意外な程に根掛かりしません。
長時間使ったわけではないですが、
将監川でウエイト追加ありなし(フローティング/シンキング)
どちらも致命的なスタックはなしでした。
ボトムクローラーとしての性能も非常に優秀です。

リザーバーのディープでビッグベイトとか面白そうなので
やってみたい気持ちはあります。
ただ、根掛かり回収棒が届かない深度で
まあまあ高価なダヴィンチを泳がせられるかは、
ちょっと微妙なところで、とりあえずは2.5mまでの水深で
使ってみたいと思ってます。
やっぱりディープはスナッグレス性能の高い
ソフトタイプのビッグベイト(スイムベイト)が良いかな?



先端アイに結ぶノーマルモードでは
先述の斜めジョイントの効果か、
今までにないナチュラルな泳ぎを見せます。
その変わりトリッキーなアクションは苦手で
ステディーなリトリーブでの使用が基本になるかと思います。
そういう意味ではやっぱりクリアウォーターで使いたいモード。


勇気がいりますが、内部ウエイトをいじって、
トリッキーアクション対応設計にしたら面白いかもしれません。
それが可能かどうかはわかりませんが、
濁り水で使う際はそういうアクションで
ネチネチ誘うダヴィンチが欲しくなります。
特に濁り水が多い関東アングラーや
オカッパリアングラーはそう思う人が多いのでは?

具体的には水平姿勢で薄い皮一枚潜って
左右に艶かしくドッグウォークするようなアクション。
その時、斜めジョイントがどう機能するか…
ひょっとしたら邪魔をして回転しちゃうかな?

妄想は膨らみます。




タックルですが、完全にビッグベイトサイズなので、
私の手持ちロッドの一番硬いフェンのAces70CHJを使いました。
最低でもHクラスで、ロングキャストするならXHがいいな~という感じ。
ラインは20lb以上は必要かと思います。
私は扱い易いナイロンラインを使用しました。



ELEMENTS & ダビンチ、
今後、どのような展開になるか非常に楽しみなルアーであるし、ブランドです。
久しぶりにハードルアールアーにお金を使ったし、
使い込んでみたいと思ったルアーでした。


「もう買ったよ!」

とか

「もう釣ったよ!」


という方も多いと思いますが、
新作ですし自分の中でどう消化していくか、
ワクワクしながら楽しめるルアーかと思います。

ビッグベイトはクランクベイトやワームのように
割と結果が出易いルアーとは違うし、
それらと同じように使ってても釣れないカテゴリーだと思ってます。
より戦略的に、時にはダヴィンチだけ持って向き合うのも
楽しいのではないでしょうか。


ルアーは何でもそうですが、
ある程度長い期間、使い込むことで、
見えてくるものがあります。

私は今期ライトリグを意識して多用しているのですが、
やっぱり最低でもワンシーズン使ってみないと
ライトリグとは何ぞや?というのが理解できないと思うし、
実際やってみて分かったことも多いです。
その辺は年末にでも書こうと思ってます。


というわけでダヴィンチ、面白いと思ったので、
来期は常にワンタックル常駐させて、
私なりに消化してみようと思ってます。




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スピナー [ルアー雑記]

2in1を手に入れたので、
使えるルアーも揃えたいということで、
軽い巻きものの代表格であるスピナーとスプーンを新品購入。

SANSUI渋谷店に行くと、
少年期にお世話になったルアーがそのままの姿で
陳列されていました。

そして、私は嬉々として
それらをカゴに放り込んだのでした。



01.JPG
(ダーデブルに関しては当時使ってたのはパチモン)




お世話になったと言っても、
その当時はバスがバンバン釣れたわけでもなく、
むしろ幻の魚扱いであり、初めて釣ったら魚拓であり、
憧れの魚だったわけです。

ルアーもラパラとか高いし、
小遣いで買えるのはスピナーやスプーン、
国産の安いプラグ、ホームセンターで売ってるコーモラン。
そんな感じでした。

スピナーは安くて実績もあり、
当時のスピニングタックルでも使い易いということで、
主力と言っても過言ではないルアーでした。

なぜか仲間内でこのスピナーはあいつ専用で、
俺はコレで兄貴はコレ…みたいな棲み分け?
が存在してて、私の最初の愛用スピナーは
パンサーでした。


image1.JPG
(スウェーデン製)

形はシンプルで、この黒いボディーがかっこいいという理由で買ったような…。
当時と全くデザインが変わっていないことにビックリ(^^;)
ただこのパンサーで釣った記憶はなく(笑)、
後に入手したルースターテール(またはロースターテール)
によって私の人生の初バスが釣られることになります。


image3.JPG
(メキシコ製)


これも当時と変わったところはなく、
カラーはもっとシンプルだった気がする程度。

このルースターテールはクリアウォーターの野池のバスを釣りまくり
(と言っても当時の感覚)、「僕の最強のルワー」となったわけです。
プラグ類は高いだけで釣れないルアーの代表格であり、
スプーンは地味でアクションもイマイチつまらないルアーであり、
ワームはあんなの釣れるわけないと思い込んでいました(笑)

今思えば当時使ってたグラス製のスピニングロッドに
ボトムの釣りだったワームの釣りが合わなかったのだと思います。
だからスピナーこそ最強でありもっとも価値があるルアーだったと。
少年期の私は真面目にそう思っていました。





ちなみに兄愛用のスピナーがこちら。


image4.JPG
(スウェーデン製)


ミラ。
ルースターテール同様にフェザー付いているので
こちらもの結構釣れたスピナーでした。
バスは明らかにフェザー付を好んでいました。
見た目がちょっと高級な感じがして、
ちょっと羨ましかった記憶が(笑)





友人が偏愛してたのがこちら。


image2.JPG
(フランス製のダイワ販売)

ブレットン。
2個セット売りです。
仲間内では幻の魚だったブラックバスを初めて仕留めたのが
このブレットンでした。
「もうブラックバスを釣るにはスピナーしかないんだ!」
と誰もが思ったくらいの衝撃度(笑)
それまでは「ルアーで釣れるとか都市伝説でしょ」レベルでしたから。
もう釣った場所もはっきりと覚えてます。
自分の初バスよりもはっきり覚えているという(^^)


ブレットンはフェザー付スピナーに比べてボリュームが小さく見えます。
水掴みも良く、全体のバランスは優秀で使い易いタイプなので、
今度フェザーを付けてみようかと思ってます。
アピール力を高める狙いと表層をゆっくりと引く狙いがあります。

あ、フェザーという言い方をしてますが、
いわゆるフライマテリアルです。
色々ありますが、フェザーフックに使われているのはサドルで、
スピナーはモデルによっていろいろかと思います。
その辺を自分也にカスタムするのも楽しいかと。

ワンサイズ大きいルースターテールベースで
ちょっとカスタムしたい欲が湧いてきてます。

スピナーはブレードのタイプやボディタイプによって、
スピナーベイト同様に使うシチュエーションが設定されてるのですが、
3〜5g程度ならばもう表層用です。
ボトムを引くのは困難なので、基本的には魚の上を通して
追わせて食わせるルアーになると思います。

よって、ボトムを意識している時やバスが浮いてこない場合は
めっちゃ釣れないルアーになります。
ちなみにボトムを釣るならスピナーは根掛かるので、
小さめのスピナーベイトが良いかと。



さて、そんなスピナー。
当時、仲間内で一番釣れたのが私のルースターテールでした。
黄色のボディーとゴールドブレードのもので、
小さくてある程度目立つ存在が良かったのでしょう。
そしてフェザーが付くとちょっと生命感が出るというか、
シルエットも小魚に近づくし、とにかくいい感じでした。

デカい錦鯉を目印にこれを投げれば、
錦鯉と一緒に泳ぐバスが釣れるという
錦鯉パターンを発見して天狗状態でした(^^;)

そして、この釣れるルースターテールは
父親の友人から特別にもらったものだったので、
町の釣り具屋には売っておらず、誰も買えないという(笑)
限られた情報と限られた釣り場、限られた道具でも
楽しかったな~という話です。



こちらはなぜか全員が持っていたスプーン。


image5.JPG
(ダイワだけど台湾製)

チヌークは父の初バスルアー(笑)
まさにこの色でした。


スプーンやスピナーはクリアウォーター向きなルアーだと思っているので、
小貝川辺りなら活躍してくれるかな?
亀山とかでも行けそう。
久しぶりにスピナーでバス釣りたい(^^)

最近はライトリグだからセコいとか、ビッグベイトだから偉いとか、
ハードルアーだから凄いとか、そんな風潮があるような気もしますが、
色々あるんだから、自分の好きなルアーフィッシングを
楽しめば良いのにな〜と思います。



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Mirrorは特殊任務要員[実釣編] [ルアー雑記]

前回からの続きです。

先日、加藤某氏と行ったフィールドが
完全なMirror場だったので、実釣編として書いてみました。

フィールド状況としては、リーズ系のマッディーフィールドで、
水深が1m未満と全体に浅くて、
バスが横の動きをして散っているような状況。


08.JPG


普通のシャロークランクを引くには
スピードを落としてウエイク的に使うしかないような水深なので、
もう完全なMirror場だと思い、
私物Mirrorを渡してからのクランキング。



001.jpg



muroさんのようなビッグは出ませんでしたけど
コンスタントに数を稼ぐことができました。
全体にスローな状況だったのか、朝は特にバイトが浅かった印象。
バラしも多発(^^;)
やっぱりこんなクランキングはグラス系ロッドが良いな〜と再確認。



他のルアーへの反応をみる限り、
トップへの反応が思わしくなく、
通常のラウンドボディーのウエイククランクよりも
ドシャローの中層を泳ぐMirrorへの反応が良い状況でした。
今年は全国的にそうだと思うのですが、
水温が夏っぽくなく、特に朝は水温が低かったです。

トップは水温によって釣れる釣れないが左右される釣りで、
水温低下にめっぽう弱いという認識です。
魚が沈み、なかなかトップに出てこず、
出てもやる気のない針掛かりしないバイトが多くなります。

夏に24℃とか25℃とかほぼ適水温じゃん!
と息巻いて釣り始めてもイマイチ反応が悪いのは経験したことがあるかと思います。
夏の30℃前後の水温に慣れて生活している夏バスは、
適水温に近くなったから快適になったというよりも、
状況変化を嫌ってタフになっていると言えるのかなと。

全体に浅いフィールドはトップに反応が良いものですが、
この日はサブサーフェスなら食って来るという感じで、
人が多くてプレッシャーが掛かっているのも
トップに反応がイマイチな理由だったのだと思います。


とりあえずこの日はMirrorで船中10本くらい獲れて、
よっしゃー!と言いたいところですが、
現実はワーム系の方がやや数は出るような日でした(^^;)
その中では健闘したかなという感じ。
えー、私も使いましたよワーム(笑)


ワームに対してのアドバンテージは
何と言ってもサーチ能力の高さです。
明確に撃つピンポイント(カバー)が無い場合は、
線で切ってこれるクランクベイトが活躍します。

広大なドシャローエリアで、
もうバズでしょう!となっていたところで
Mirrorでサブサーフェスを引くと、
また違った答えが帰ってくるかもしれません。

ラウンドボディーではなく、
細身のフラットサイドボディーにしていることで、
食わせ性能も高いのもミソです。


image1.JPG



あと、Mirrorの便利なところは、
クランクベイトとしての回避能力の高さ。
特殊な形状のリップは例えば浮いて横たわっているリーズなどの
棒状のものに対して軽やかに回避して泳ぎを再開します。

image2.JPG

水中のカバーに対しても反動の少ない回避をしますし、
全体にゴミを拾いにくいデザインにしてますので、
持っている方はぜひ使い所を見出して活用していただきたいです!

今回、Leaferやmito1でも釣れたのですが、
無理矢理レンジを上に誘導して使ってたので、
めっちゃ使いにくくて、
しかもボトムのゴミを拾いまくってしまうので
ストレスが溜まるクランキングになりました。

水深50cmでも普通のクランキングが可能なMirrorが
圧倒的に使い易くて、結局はMirrorを投げてるような状況でした。



オカッパリの方からの活用法の報告としては、
岸と並行にギリギリを引く使い方です。

草木茂る際やテトラ、ゴロタ等々、
今まで普通のクランクではスピードをデッド近くまで
落とすしかなかった岸寄りの浅い水深を
見切られないスピードで中層(水面直下)を引けるというところに
メリットを見出しています。

さらにオカッパリの場合はサブサーフェスなら
ロストの心配がかなり減るというところもメリットかと思います。
銀幕に映り続けるという意味で命名された
サブサーフェスクランクMirrorならではかと。


さて、こんなに書いたんだから作るんだろ?
と思われた方も居るかと思いますが、
今のところ、今年多めに作るという予定はなく、
あってもイベント絡みかと思います…。

でもいつかまとめて作りますので、
しばしお待ちいただければと思いますm(_ _)m




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