フラットサイドクランク [ルアー雑記]
秘密のクランクベイトで一時期盛り上がった
「フラットサイドクランク」ですが、
今はもう使ってないとか、合わなかったとか、
釣れなかったとか、様々な理由で
一軍ボックスから疾うの昔に外れているという話を結構聞きます。
使わない理由はいろいろあると思われますが、
想像できるのは
●飛ばない
●アクションが弱い
●必要性を感じない
●買ったものが期待はずれだった
●そもそも使い所が分からない
かなと。
アメリカのテネシー系のフラットサイドが
フラットサイドクランクの代名詞的存在になっていて、
そのコンセプトがフラットサイドの存在意義みたいな感じになってます。
Little PTはまだ手に入り易い
いわゆるクリアな水域でカバーが薄いところで、
バスに見切られないためのクランク。
ただ、これを日本に当てはめて行くと、
特に関東のクリアウォーターフィールドでは
クランクベイト自体がちょっと通用しないくらい
プレッシャーがかかっていて、これを実感できません。
それならば、タイニークランクの方が、
もっと言うとシャッドの方がマッチします。
そう、日本には優秀なシャッドが沢山あって、
ほとんどの人がシャッドを当たり前のように使っています。
ではフラットサイドクランクの出番は無いのかというと、
そうではなく、濁り水水域で私は多用しています。
強さという尺度で見ると
ラウンドのカバークランクはアクションが強くて、
濁り水が舞台です。
でもこれが効く場合もあれば、
やっぱりプレッシャーが高いフィールドでは
難しかったり、丁度良いカバーが少なかったりして、
アクションが強すぎないフラットサイドクランクが
効く場合が多いというのが私の実感です。
そんなわけで、私のクランキングの7割は
フラットサイドクランクで、
ラウンドクランクはハードカバーが多いところで、
スポット的に出すクランクとなっています。
フラットサイドクランクを多用する理由は、
強さが丁度良いということだけではありません。
ざっと以下のような使い勝手の良さがあります。
●使い勝手の良さ その1…「レンジ調整がしやすい」
浮力が高すぎないので任意のレンジを泳がすことが容易です。
ゆっくり巻いてもある程度潜ってくれるのは、
ラウンドクランクではなかなか出来ない芸当。
また、ニーリングしたりして、通常レンジより深く潜らせることも
低浮力なら簡単です。
これをしていない人が結構多いと思います。
バルサのレスポンスを各レンジで使えるのは武器になります。
例えば、「mito2」は通常は1mちょいにタッチするくらいの
潜行能力なのですが、ニーリングすることで
2mのボトムにタッチすることもできます。
サーフェイスクランクっぽく使うならばラウンドクランクですが、
アンダーの任意の層を泳がす能力はフラットサイドが上。
ラウンドクランクは浮力があるので、どうしても速巻きになりがち。
●使い勝手の良さ その2…「トリッキーなアクション」
タダ巻きだけではなく、ミノーやシャッドのように
トゥイッチを使って、平打ちアクションが可能です。
タダ巻きで反応が無い時に必ず試してみるのがこのトゥイッチ。
カバー際でチョンチョンとやるのは常套手段です。
横の動きに付いてこない時に有効になる時があって、
これに反応するならミノーに変えるなど、
その後の展開に繋げていけます。
そのままタダ巻きと併用しながらその場所場所で
釣り方を変えることもよくやります。
●使い勝手の良さ その3…「バイトが多い」
これは強さに関係することですが、
ラウンドクランクに比べてシェイプがナチュラルで、
アクションも強過ぎないので、バイトが多いです。
その反面、釣れるバスのサイズを選べず、
先に小バスが反応してしまう…なんてことも多いのが
まあ、ネックと言えばネックとなります。
●使い勝手の良さ その4…「カバーがプアでも釣れる」
その3と似てますが、日本のフィールドは
ヘビーカバーがずっと続くようなところは少なく
シチュエーションとしてはフラットサイドでサーチするくらいが
丁度良いフィールドが多いと思っています。
新利根川はその典型で、
霞ヶ浦本湖も同様です。
水路系もそうだし、河川なども。
フラットサイドクランクと言えど
クランクベイトのDNAがしっかりと入っていて、
カバー回避も得意です。
繊維系のカバーでなければ、不便を感じることはないはずです。
また、無理にカバーを意識しなくても、
中層で食わすことも容易いのがフラットサイドの利点です。
そんな使い勝手の良いフラットサイドクランク、
もっと日本で使われてもいいのにな~とずっと思っています。
ただ、浮力を稼ぎにくいボディー形状なので、
バルサ製が圧倒的に有利なクランクです。
フラットサイドクランクは高比重素材にすると
バランスが崩れ易くレスポンスが落ち易いのです。
ABSで納得の行くフラットサイドクランクを作る自信は
私にはありません…。
ちなみにこのフラットサイドクランクの
典型的な特徴を持つMBのフラットサイドは
「mitoシリーズ」と「Leafer」です。
特に目新しい新機構やコンセプトもなく、
ただただ、自分が使い易いバランスに調整していった
古典的なフラットサイドクランク。
レギュラーサイズの「Leafer」と
タイニーサイズの「mitoシリーズ」。
非常に分かり易く、使い易いタイプで、汎用性も高いです。
使用するフィールドもほぼ全部と言っていい程。
今はこれにレギュラーサイズの
ラウンドボディーカバークランク「SCRAT」を加えて、
王道系の3種でローテーションしている感じです。
ほぼ完成されているルアーカテゴリーなので、
結局、王道タイプが使い易く、出番が多いです。
まあ、ルアーは大抵がそうだと思いますが(^^;)
アメリカでも当然そうした王道フラットサイドクランクは
沢山現存していて、多少の違いはあれど、
優秀なものも多数存在しています。
私的には濁り水での使用が多いので、
「mitoシリーズ」と「Leafer」は強すぎず、弱すぎずで
アクション調整していて、完全に自分仕様になってます。
これを丁度良いと思う人も居れば、
強過ぎるとか、もっと強く方が好きとか、
確実に好みが出てくる所だと思います。
Petey系と言われる体高が少し低めのフラットサイドは
やや弱いアクションが多いです。
左:Dinkey Donker
右:Little Petey
それでも霞水系で使えないかというと全然そうではなく、
水の状態などで使い分けたり、季節で使い分けたり、
プレッシャーが高い時に使ってみたりと
濁り水でも使い道は全然あります。
自分の基準を作って、強弱それぞれ持っていても
良いと思います。
と言いながらも私はLeaferより強いフラットサイドは
使っておらず、弱くしたい場合はmitoを使っています。
ボリュームダウンして対応しているわけです。
「DigDawg」や「TANSAN」は強めのアクションですが、
これはスタンダードなタイプではないのでまた別の話。
またもやちょっと長めの記事になってしまいましたが、
フラットサイドクランクの良さを再認識してほしくて書いてみました。
普段からクランクベイトに使っていない人が読んだら
ピンと来ないかもしれませんが、
関東でクランキングしている方ならきっと同意してくれるはずです。
そうそう、良いことばかり書いてしまいましたが、
弱点は二つ。
●とは言ってもラウンドクランクほどカバーに強くない
●あまり飛ばないし風にはめっぽう弱い
私が鋼派で風下に向かってキャストしていたのは、
風を味方にしたかったから…というのもありました。
ブレイクのクランキングは飛距離がすごく重要なので。
以上、フラットサイドクランク使用促進記事でした!
「フラットサイドクランク」ですが、
今はもう使ってないとか、合わなかったとか、
釣れなかったとか、様々な理由で
一軍ボックスから疾うの昔に外れているという話を結構聞きます。
使わない理由はいろいろあると思われますが、
想像できるのは
●飛ばない
●アクションが弱い
●必要性を感じない
●買ったものが期待はずれだった
●そもそも使い所が分からない
かなと。
アメリカのテネシー系のフラットサイドが
フラットサイドクランクの代名詞的存在になっていて、
そのコンセプトがフラットサイドの存在意義みたいな感じになってます。
Little PTはまだ手に入り易い
いわゆるクリアな水域でカバーが薄いところで、
バスに見切られないためのクランク。
ただ、これを日本に当てはめて行くと、
特に関東のクリアウォーターフィールドでは
クランクベイト自体がちょっと通用しないくらい
プレッシャーがかかっていて、これを実感できません。
それならば、タイニークランクの方が、
もっと言うとシャッドの方がマッチします。
そう、日本には優秀なシャッドが沢山あって、
ほとんどの人がシャッドを当たり前のように使っています。
ではフラットサイドクランクの出番は無いのかというと、
そうではなく、濁り水水域で私は多用しています。
強さという尺度で見ると
ラウンドのカバークランクはアクションが強くて、
濁り水が舞台です。
でもこれが効く場合もあれば、
やっぱりプレッシャーが高いフィールドでは
難しかったり、丁度良いカバーが少なかったりして、
アクションが強すぎないフラットサイドクランクが
効く場合が多いというのが私の実感です。
そんなわけで、私のクランキングの7割は
フラットサイドクランクで、
ラウンドクランクはハードカバーが多いところで、
スポット的に出すクランクとなっています。
フラットサイドクランクを多用する理由は、
強さが丁度良いということだけではありません。
ざっと以下のような使い勝手の良さがあります。
●使い勝手の良さ その1…「レンジ調整がしやすい」
浮力が高すぎないので任意のレンジを泳がすことが容易です。
ゆっくり巻いてもある程度潜ってくれるのは、
ラウンドクランクではなかなか出来ない芸当。
また、ニーリングしたりして、通常レンジより深く潜らせることも
低浮力なら簡単です。
これをしていない人が結構多いと思います。
バルサのレスポンスを各レンジで使えるのは武器になります。
例えば、「mito2」は通常は1mちょいにタッチするくらいの
潜行能力なのですが、ニーリングすることで
2mのボトムにタッチすることもできます。
サーフェイスクランクっぽく使うならばラウンドクランクですが、
アンダーの任意の層を泳がす能力はフラットサイドが上。
ラウンドクランクは浮力があるので、どうしても速巻きになりがち。
●使い勝手の良さ その2…「トリッキーなアクション」
タダ巻きだけではなく、ミノーやシャッドのように
トゥイッチを使って、平打ちアクションが可能です。
タダ巻きで反応が無い時に必ず試してみるのがこのトゥイッチ。
カバー際でチョンチョンとやるのは常套手段です。
横の動きに付いてこない時に有効になる時があって、
これに反応するならミノーに変えるなど、
その後の展開に繋げていけます。
そのままタダ巻きと併用しながらその場所場所で
釣り方を変えることもよくやります。
●使い勝手の良さ その3…「バイトが多い」
これは強さに関係することですが、
ラウンドクランクに比べてシェイプがナチュラルで、
アクションも強過ぎないので、バイトが多いです。
その反面、釣れるバスのサイズを選べず、
先に小バスが反応してしまう…なんてことも多いのが
まあ、ネックと言えばネックとなります。
●使い勝手の良さ その4…「カバーがプアでも釣れる」
その3と似てますが、日本のフィールドは
ヘビーカバーがずっと続くようなところは少なく
シチュエーションとしてはフラットサイドでサーチするくらいが
丁度良いフィールドが多いと思っています。
新利根川はその典型で、
霞ヶ浦本湖も同様です。
水路系もそうだし、河川なども。
フラットサイドクランクと言えど
クランクベイトのDNAがしっかりと入っていて、
カバー回避も得意です。
繊維系のカバーでなければ、不便を感じることはないはずです。
また、無理にカバーを意識しなくても、
中層で食わすことも容易いのがフラットサイドの利点です。
そんな使い勝手の良いフラットサイドクランク、
もっと日本で使われてもいいのにな~とずっと思っています。
ただ、浮力を稼ぎにくいボディー形状なので、
バルサ製が圧倒的に有利なクランクです。
フラットサイドクランクは高比重素材にすると
バランスが崩れ易くレスポンスが落ち易いのです。
ABSで納得の行くフラットサイドクランクを作る自信は
私にはありません…。
ちなみにこのフラットサイドクランクの
典型的な特徴を持つMBのフラットサイドは
「mitoシリーズ」と「Leafer」です。
特に目新しい新機構やコンセプトもなく、
ただただ、自分が使い易いバランスに調整していった
古典的なフラットサイドクランク。
レギュラーサイズの「Leafer」と
タイニーサイズの「mitoシリーズ」。
非常に分かり易く、使い易いタイプで、汎用性も高いです。
使用するフィールドもほぼ全部と言っていい程。
今はこれにレギュラーサイズの
ラウンドボディーカバークランク「SCRAT」を加えて、
王道系の3種でローテーションしている感じです。
ほぼ完成されているルアーカテゴリーなので、
結局、王道タイプが使い易く、出番が多いです。
まあ、ルアーは大抵がそうだと思いますが(^^;)
アメリカでも当然そうした王道フラットサイドクランクは
沢山現存していて、多少の違いはあれど、
優秀なものも多数存在しています。
私的には濁り水での使用が多いので、
「mitoシリーズ」と「Leafer」は強すぎず、弱すぎずで
アクション調整していて、完全に自分仕様になってます。
これを丁度良いと思う人も居れば、
強過ぎるとか、もっと強く方が好きとか、
確実に好みが出てくる所だと思います。
Petey系と言われる体高が少し低めのフラットサイドは
やや弱いアクションが多いです。
左:Dinkey Donker
右:Little Petey
それでも霞水系で使えないかというと全然そうではなく、
水の状態などで使い分けたり、季節で使い分けたり、
プレッシャーが高い時に使ってみたりと
濁り水でも使い道は全然あります。
自分の基準を作って、強弱それぞれ持っていても
良いと思います。
と言いながらも私はLeaferより強いフラットサイドは
使っておらず、弱くしたい場合はmitoを使っています。
ボリュームダウンして対応しているわけです。
「DigDawg」や「TANSAN」は強めのアクションですが、
これはスタンダードなタイプではないのでまた別の話。
またもやちょっと長めの記事になってしまいましたが、
フラットサイドクランクの良さを再認識してほしくて書いてみました。
普段からクランクベイトに使っていない人が読んだら
ピンと来ないかもしれませんが、
関東でクランキングしている方ならきっと同意してくれるはずです。
そうそう、良いことばかり書いてしまいましたが、
弱点は二つ。
●とは言ってもラウンドクランクほどカバーに強くない
●あまり飛ばないし風にはめっぽう弱い
私が鋼派で風下に向かってキャストしていたのは、
風を味方にしたかったから…というのもありました。
ブレイクのクランキングは飛距離がすごく重要なので。
以上、フラットサイドクランク使用促進記事でした!
コメント遅くてすいません。
フラットサイドが好きというのと、作る側の人間という目線でいうと年がら年中投げてます。
素朴な疑問なんですが、水深のある(2m~それ以上)レンジをフラットサイドで通す際、何cm刻みでレンジを調整したら良いと思いますか?というのは水面と水面直下では大きい差があるように実感していますが、水深のある中層では魚のポジションがボトムなのかサスペンドなのかでだいぶ違いがあると思います。またカラーも悩みどころのひとつです。曖昧な質問ですいません。
by SuB (2017-06-20 06:50)
>SuBさん
鋭い質問で震えてます(笑)
実戦的な内容、ウエルカムです!
ちょっと大切なことなので、記事にしようかな〜(^^)
良い質問ありがとうございました!
by tisa (2017-06-27 21:13)