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エレキが壊れたので直してみた話 [ボート]

ペラが力なく回ったり止まったり…。
エレキ(モーターガイドTR82)が壊れました。
それもそのはず、2013年に購入してから一切メンテをしてませんので(^^;)

ささっと送って修理してもらおうと梱包して、
メールの返信を待っていても全然来ないし、
電話受付してないし、違うところにお願いするかと
某田島氏に相談したところ、

「エレキくらい直せるようにしといた方がいいよ」

と言われ、それもそうだと思いました。
どう考えても構造は単純だろうし、
パーツ購入も容易いという。

で、症状からSEモジュールが壊れたのだろうと
助言をもらい、バラすとまあ錆びてるわけですよ…。

IMG_9985.jpg

緑の樹脂がパラパラと崩れ落ちてきたけど、
見なかったことにしました。

ちなみにバラす時にブラシがスプリングに押されて引っ掛かって
抜けないので、タイラップなどで縛って外します。
入れる時も縛ります。


image4.jpeg
(新品を取り付ける際に撮った写真)


浸水してたら当然錆びるのですが、
中を観察するとどうも違う。
石名さん曰く「ヘッドから水気がシャフトを伝わって入るんだよ」
とのこと。真相は如何に?
ヘッドカバーは付けた方がいいのかな?


錆びたアーマーチュア(モーターの心臓パーツ)を
サンドペーパーなどでゴシゴシしてサビを落とし、
ハウジング(モーターのケース)内の汚れもゴシゴシして、
長年の汚れをざっと落としました。


アーマーチュア.jpg



で、アーマーチュアの後ろにあるブラシのユニットを
壊れてはいないんだけど、これを機に交換しちゃいました。

image2.jpeg


その後ろにある例のSEモジュール(3万円以上する…)を交換。

IMG_9991.jpg
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上の写真はグリスを拭き取った後で、
SEモジュール裏面とハウジング面には白い高粘度のグリスが
ベッタリと付いてます。


新しいSEモジュール。
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SEモジュールの裏に塗るグリスは放熱シリコングリスという
普段使わないグリス。その名の通り放熱用で必須なものです。
パソコン用のものをアマゾンでポチ。


それ以外は普通のグリスで多分大丈夫です。

あとはパッキン類。

ハウジング前後のデカイOリングをそれぞれ交換して、
ペラ側から入れてハウジングをガッチャンコするスルーボルトの
シール用リング(青)×2と横にあるSEモジュールを固定するビスにつける
同じシール用リング(青)×2を交換。

さらにシャフトのところにつける
オイルシール×2個も交換して防水機能には万全を期す!


交換した古いのしか写真撮ってなかった…。

シールリング.jpg


今回新たに買った工具はこちら。

image1.jpeg

左のはペラを外すと現れるスルーボルト用で5/16ソケットです。
(アメモノなのでインチ…)
ただほぼ8mmなので8mmでもいけなくはないです。
スルーボルトはハウジングパーツ3つをガッチャンコするための
長ーいボルトです。


中央はスルーボルトの隣にあるビス用で
T25サイズのトルクスドライバー。
SEモジュールを裏からこのビスで固定してます。


右のはオイルシールを外す時に使うオイルシールプーラー。
ペラを外すと中央に白いパーツがあって、
それをパコっと外すと出てくるのがオイルシールで、2個入ってます。
これをテコの原理で外すのですが、専用工具があっても結構大変だった…。
2000円弱なり。

パーツの外側は硬く、中はゴムのみなので柔らかいのがオイルシール。
かなりきつく入っているので、
外側の硬いところに引っ掛けて引っ張る必要があります。

圧入時はグリスをたっぷり付けて
手持ちのセンチ規格のソケットでハウジングの穴の径に合うやつを当てて
ゴムハンマーでガンガン叩いて入れました。


他に使う工具はプラスドライバーくらいでしょうか。


放熱シリコングリス合わせて4,000円くらいかな?
これくらいの投資は全然OKです。
交換パーツ代は5万近く行きましたけど…。

これ、お店でやってもらうと結構高くつくやつかと思います。
構造は単純なので、臆せず自分で直しちゃっていいやつかなと思いました。
ケーブル、スイッチ関係のトラブルも
パーツが売ってることだし、自分でやるのが良い気がしてます。

エレキパーツはマッスルマリンさんで購入しました。
すぐに直して復活させたいとか、
修理費用を抑えたいとか、
エレキトラブルに強くなりたいという方は
ぜひトライしてみたら良いと思います。


修理したエレキはその後、丸1日使ってみましたが、
快調に動いてました。
鋼派もあることだし、いいタイミングで壊れてくれました!
次の釣行は新利根川かな?


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脱兎の如く 新作クランク[DAT] [カタログ[Catalog]]

IMG_0008.jpg


私の4月の定番はMBXとSCRATとLeaferで、
風や雨などで状況が荒れれば荒れるほど強いクランクを使います。
昔は細かくバスの状況を分析したがりでしたが、
2、3月辺りならともかく4月になるとあらゆる状況のバスが混在していて、
ひとつの状況にフォーカスしていくと、
ドツボにハマりやすいなと。

クランクベイトに反応しにくい春バスはどういう状況かというと、
産卵モードが高まった状況(産卵直前)と
産卵後のお疲れモードの時で、
それ以外ならプリであれ、半プリであれ、回復系(これは主に5月以降)であれ、
産卵に関係ない小さいバスも含めてクランクベイトで攻略可能です。

当然晴天無風だとアレなのですが、
4月のクランキングはシンプルに考えるのが、
自分の性格にあっていると思ってます。
ちなみに今年の将監はGW辺りはクランクに反応悪かったです。
(産卵モードが高まったため)


で、DATの話なんですが、
今までの春のクランクの使い分けは以下の通りでした。

MBX→強風、嵐コンディションでデカイのをシャローカバー周りで狙う用
(デカイ半プリにも良い)
SCRAT→風などの状況を見てMBXから強さを落としたい時用
Leafer→水温低下やハイプレッシャー、風・雨などの荒れ要素が無い時


そこでひとつ問題があって、
私が行く濁り水フィールドのシャローを釣るにおいて、
Leaferがちょっと潜りすぎる問題がありました。

ロッドワークやリトリーブスピードで調整はしていても
ボトムへの過度な接触や無用なスタック、
調整することでの効率悪化などで、
ストレスがあったのです。


そこで、「4月に快適にクランキングできるクランクベイト」
というワクワクするような課題ができたわけです。
先述したような4月の色々な状態にあるバスを
深く考えずに手っ取り早く根こそぎ釣ってしまえるクランクベイト。

必要な性能は以下の通りです。


●着水点が30cm、ボートポジション1m未満というような
浅いエリアで使いやすい潜行レンジ

●春に有効なウィグル寄りなアクションと小粒なボディー

●その中に最大限のキャスタビリティと回避性能を持たせる

です。


色んな視点から試作をした中で、
「これだ!」と直感的に思ったのがこちら。


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クランクとミノーの中間的なイメージでデザインしたものです。
色々といじって行く中でこの形になったのですが、
後で「クラップシューター」と「シャローラビット」に
近いコンセプトだなと思った次第です。


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この時点でかなり完成形に近いものができてました。
Leafarより一段浅いレンジをハイレスポンス・ハイピッチな
ウィグルを伴ったアクションで泳ぐ素晴らしい素質を持っていました。
巻き心地も軽く、バス密度の薄い時期のシャローも
効率的にサーチできそうなクランクになるという確信がありました。

課題は2点ありました。
回避性能の向上と千鳥特性の克服です。

回避性能は潜行レンジと喧嘩する部分であり、
ボディーも大きく変更したくない中で、細かな調整が必要でした。
OKな部分をそのまま残しつつ回避性能だけをアップするという作業は
なかなか楽しい作業でした。



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そして最後に残ったのが千鳥特性を消す作業。

プロトの初期段階のものはこの特性を持ってて、
ある一定のスピードに達すると左右にブレるのです。
ランダムに揺れるのではなく、S字を描くイメージです。
これはこれで面白い特性なのですが、
派生モデルならまだしも、オリジナルにこの特性を持たせることの意味を
私は理解しているつもりで、まず安定生産が無理という問題があります。

そして、濁り水では使いにくい問題と、
そもそも効果的なのか?というと疑問符が浮かぶという…。
クリアウォーターならば効果的な時があると思うのですが、
やっぱり亜種的なものだというのが私的見解です。

ということで、各部を微調整して直進性能の高い方向へと
持って行き、MB的ラビット「脱兎ことDAT」がほぼ完成しました。



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今年の4月にがっつり検証する予定が
WOBBLING用ルアー製作で全く釣りに行けないのが明らかだったので、
早めに手を打っていました。


テスターさんスカウトです。


西日本からクリアウォーターや野池担当で
Kazuyaさんをスカウト。
濁り水担当で栃木からの刺客・市川さんを。
通うフィールドとクランク愛を鑑み、
間違いない2名にお願いしたのでした。


そして、私の思い描く釣れ方で釣ってもらったバスたちがこちらです。

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プリから半プリ、アベレージや動き始めた1歳魚まで、
いい感じの食われっぷりで、製作者はご満悦です^^

お二人ともありがとうございました!



「DAT」の名前由来ですが、
最初はAprilから「AP」を冠した開発コードで進めていて、
新しい名前を考えていたのですが、
泳ぐ姿から逃げる小動物のように見えて、
開発が頓挫してた「脱兎」を思い出し、
「DAT」の名をこちらに譲ったのでした。


WOBBLINGを機に色々な方に巻いてもらったり、
説明したりとオープンにしたところ、
皆さんすごく反応してくれて、これは釣り人も釣れるぞとw
もともと小粒であり、軽い巻き心地でよく動くクランクなので、
関東では特に使い所が多いと思います。

ウィグルがかなり入るので、エビっぽくもあるので、
シュリンプカラーを入れたり、
春のサーチカラーとしてオールチャートとか、
カラーバリエーションも幅広い感じにしようと思っています。

まずは9月のWOBBLING福岡から、
9月のたまやオープンの協賛大会、
その後もしばらくは優先的に作っていくモデルになるかと思います。

そしてレンジ違いモデル(MR)も開発予定です。
お楽しみに~!



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WOBBLING東京 [動画]

猿…いや、去る4月27日に無事開催となった
「平成最後のクランクベイトイベント WOBBLING」。

当日は朝から雨が降り、しかもめっちゃ寒いという
半ば想定されたようなシチュエーションの中、
大会出場者とスタッフ・出展者が朝から集合。

大会は上位は鋼派ばりのハイスコアで、
常連組の強さに膝がガクガクでした。

さらっと表彰式を終えると、
整理券配布からの怒涛の販売会スタートとなったのですが、
私はその前の大会中にスタッフ総出で
ルアーのフック付けからのパッケージングをやってもらって、
みんなのおかげで本当にギリギリ販売に漕ぎ着けたような有様でした。

スイムチェックもかなりの数を作った煽りを受け、
過酷なものになりました…。
冬支度でも寒い中、黙々とキャストを繰り返し、
大会中に一番キャストしたのは間違いなく私であったと確信しております。

とにかく!スタッフの方々、お手伝いありがとうございました!
m(_ _)m
またよろしくですw
(反省はあまりしてない…)


さて、当日はバタバタだったので、販売会がスタートしてからの
動画撮影がほとんどできずに、撮れ高があまりなかったのですが、
奇跡の音声が収録されてて、本当に良かったです。
ありがとう!粟野さんとヒグマ君!!

最後にBIG-Oのスイム動画があるのと、
次回告知があります^^


では動画をどうぞ!!






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