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ロッドの話-4(ワーミングロッド) [ロッド・リール]

近年は意識してワームを使って楽しく釣りをしています。
H-1参戦時はどうしてもハードベイト中心になりがちでしたが、
以前は普通に使ってましたから、別に嫌いでもないし、
普通にダウンショットの釣り好きです(^^)


バスロッドの中では特殊な部類と言えるクランキンロッドは
思うこともあって、長々書きましたが、
ワームロッドの基本形を一言で言ってしまうと、


「高弾性カーボンのファーストテーパーロッド」


だと思ってます。
いやいやそれは乱暴すぎるだろ!
と思う方もいるでしょう。
でも基本はコレなんだと思ってます。
ファースト~レギュラーテーパーといい直しても良いです。
この辺のイメージの違いは数値化できないので難しいところ。


これを基本として、リグや用途によって
少しずつ設計が変わっていくと整理すると
分かりやくなるのですよ。


なぜ高弾性カーボンなのかは言うまでもなく、
軽量で感度が高いことのメリットがあるから。
テーパーも関係してますが、撃つ釣りが多くなるワームの釣りは
ピッチングのしやすさも重要なので軽い方が良いです。
そしてワームの操作に関しても高弾性の方が意のままに操りやすい。

そして、カバーやボトムへタッチ感がダイレクトに伝わりやすいので、
状態把握が容易という利点もあります。
高弾性カーボンは張りが強いのでカバーからバスを引き離しやすし、
(折れるようなロッドは論外)
フッキングも一瞬で決まると。

ファーストテーパーなのは所謂掛ける釣りに良いのと、
特にライトなワーム、リグに対しては操作感が良く、
繊細に操作が可能という利点があります。
細いティップで繊細な操作をして、
ベリーからのパワーで掛けるイメージでしょうか。


私がよくやる釣りの中では、
ダウンショット、ネコリグ、テキサスリグは
この手のロッドでパワー・レングス違いを揃えて対応します。

ダウンショットはあんまりロングキャストする釣りではないので、
ロングロッドである必要性はあんまりないかなと。
ネコリグはライトな感じで使ったり、
テキサスリグのフィネス版として使ったりという感じなので、
用途でレングスとパワーが変わってくる感じ。
テキサスリグはピッチング用途なので今は610MHがメインです。


ダウンショットはちょいキャストも多用するけど、
ネコリグやテキサスリグはピッチング用途がほとんどです。
だから所謂ワーミングテーパーなロッドが使いやすい。
近距離戦がメインになります。



そこから少しテーパーが変わって、
スローな方向になってくると、どうなるかというと、
それはそれで用途があります。
私は現在フェンウィックユーザーなので、フェンの言い方で言うと
ミディアムスローというタイプです。


昔はファーストテーパー、レギュラーテーパー、スローテーパーと
分かりやすい表記でしたが、今は細分化されて、
さらにメーカーごとで基準や表記が違うので、言い方に迷います。

ファーストテーパーと言っても先だけが曲がるのではなく、
曲げ込んでいくと自然にベンドカーブが
大きくなっていくような設計が基本だと思うので、
あんまりテーパーを気にしない人もいるのでは?

短いロッドだとファーストなのかレギュラーなのか、
もうよく分からん!ということもしばしば。


私もあまり細分化しないで、
まずは大きくファースト方向かスロー方向かで大別して
用途別に使い分けてます。
ではそのスロー方向のロッドは何に使うかというと、
ざっと書き出すとこんな感じです。



●ラバージグ(スモラバではなく)
●キャロ
●高比重系ノーシンカー(大きめのやつ)


ミドストもこっち方向なロッドですが、
ちょっと特殊系な気がするのと、
前回書きましたが、私ミドストやらないので、
ちょっと除外します。


で、この3つの共通点ですが、
「ルアーが重い」ということがあげられます。

ラバージグはワームカテゴリーではないですが、
用途的にかぶってくるので入れてみました。
3/8~1/2くらいのガード付きカバー対応タイプを想定してます。
あんまりやりませんがフットボールも含みます。
まずラバジ+トレーラーワームで結構な重さになるので、
重いルアーは簡単にティップが入ると操作感が逆に悪くなります。

そして、カバーに対してテキサスリグよりも
引っかかり感があるので、ティップがすぐに入ってしまうと
カバーを超えられずにティップが曲がって、
その直後にピヨ~ンと飛んでカバーから離れてしまうという
ストレスのたまる展開になりがちです。

あと、スキッピングでカバーの奥に入れるのも、
スロー気味の方がやりやすいはずです。
さらに濃いカバーからバスを抜くことにも
無理が効くこのテーパーが活きます。
張りとパワーのあるスローテーパーなカーボンロッドは
パワープレイで有効です。


そして、サウスキャロライナリグ。フル表記新鮮(笑)
かな~り昔の話ですが、オールスターのCRCというロッドを
一時期多用してたんですが、これが当時のキャロ専用ロッドでした。
キャロライナリグキャストの頭文字でCRC。
スローテーパーな強いロングロッドでした。あ

キャロは広範囲をサーチするリグなので、
アプローチはロングキャストです。
そして割とリグ全体が重い。
今はあまりやらないかもしれませんが、
こういう釣りもスローテーパーが向いてます。
キャストが楽なのと、ボトムでシンカーに引っかかり感を感じて、
それを極力短い距離で外したい時はラバジの時と同様に
ティップの張りでストレスなく対処できます。

あと遠くで掛かった時もブランク全体のパワーを引き出しやすい
スローテーパーは非常に有効です。ロングレングスも活きます。
低弾性カーボンのクランキンロッドとは別次元の話です。
ロッドのパワーが段違いですから。


そして、高比重系ワームのノーシンカー。
これは小さめだったら、ぶっちゃけ何でも良い気がしますが(笑)
5インチとか重くなってくるとこっち系のロッドの方が楽です。
ファーストテーパーのロッドに比べて
パワーを一段階下げても対応できるイメージです。

あとノーシンカーもラバジ同様にスキッピングも併用しがちなので、
そこでもマッチします。


じゃあ、テキサスリグもスローテーパーで良いのでは?
という話になります。
私は普通に使えると思います。
今のロッドはスローテーパーでも軽いし、全然問題ないです。
(スローテーパーはティップが太くなるので先重りになりがち)

カバーから抜くのも楽だし、高弾性カーボンだから感度もあるし。
使いにくいと感じることはあんまりないと思います。

ただ、軽めのテキサスをワンハンドで
テンポよくピッチングしていきたいなら、
ファーストテーパーの方が軽快で快適です。




今となってはマストアイテムになりつつあるベイトフィネスロッド。
これはワームのライトリグが基本になるので
ほぼファーストテーパーになっていると思います。
スモラバなんかも今は本当に軽いのでこういうロッドで繊細にやるのかと。
私はあんまりやらないですが。




こうやって書いてみると、
やっぱり意外にスローテーパーなロッドは使えるな~と再確認。
それはやっぱり今は軽量に作れるというのが大きいです。
技術の進歩というやつです。

現に私が今持っているフェンのAces2本は
スローテーパーです。


IMG_6518.jpg


68CMと70CH。
これでテキサスができないかというと、普通に使えます。

70CHはめっちゃ軽いし、
スローテーパーなので例えばヘビーなスピナベ、
ビッグベイト、フロッグ用途でも使えます。
68CMはレギュラーサイズのスピナベ、バズベイトにも
良いです。

やたらとスピナベというワードが出てきますが、
スピナベもパーツが多いので重くなりがちなルアーであるのと、
カバーに対してはラバジ同様に回避がやりやすいというメリットが
出てきます。キャストするルアーですし、
スピナベロッドはスローテーパーが好みです。


で、こちらがゴールデンウィングの68CMLと
PMXの68CLP+(この間アップしたロッド)なんですが、
これらもスローテーパーなロッドです。


IMG_6523.jpg


割と好きなテーパーなので、結構持ってます(^^)
68CMLはナノレジンブランクなので、
さらに私好みで使いやすいです。
MLだと曲がってくれるので、ハードベイトもキャストしやすくて、
今時のちょい大きめミノーにも使えます。

ワーム系が幅広く使えて、ハードルアーもそこそこ行けるので、
オカッパリ向きな1本とも言えます。
軽量な高弾性カーボンをムッチリ高耐久筋肉繊維的イメージに仕上げるナノレジン。
さらにスローテーパーで汎用性が高いMLパワーということで、使い勝手が良いです。

これに対して低弾性(中弾性?)素材のPMX 68CLP+は
同様にテーパーがキャスト向きですが、
素材がハードベイト向きなので、ワームはちょっと…という感じ。
これがLではなくMLくらいになればハードベイト中心でワームも使えなくはない
オカッパリの1本になるかと。


私がオカッパリをやるなら絶対ロッドは1本にしたいので、
今はほとんどやらないですけど、こういうタイプのロッドでやりたいですね。



最後はオカッパリロッド話になりましたが、
ワームロッドはテーパーとティップをどう使うかで整理してます。

 ちょんちょん繊細ティップ
 スティック的操作が可能なティップ
 ダルンダルンのミドスト用ティップ

で大別する感じ。
ミドストやらないけど(^^;)


ちなみに5ft台のショートロッドの存在意義ですが、
真下のディープ、ショートディスタンスでの超繊細操作と
感度を高めるためのレングスなので、
私的には全く出番のないタイプのロッドになります。




計4回に分けてロッド話をアップしましたが、
文章長いぜ!
皆さんのロッド整理のヒントになれば幸いです。








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コメント 2

tei-g

ワーム竿は高感度のファストテーパーというのは納得ですね。潮の速い海でカサゴなんかをワームで狙うときに実感しました。ダルい竿はアタリ取れず根掛かります。
by tei-g (2018-02-11 07:58) 

tisa

>tei-gさん
カサゴとか典型的でしょうね!ライトリグをボトムで繊細に扱いながら掛けていくという釣りは高弾性ファーストテーパー以外選択肢がないと思います(^^)
by tisa (2018-02-13 15:12) 

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