バルサクランクの補修 [ハンドメイド雑記]
この写真の数字は何かというと、
先日使ったMBXの重さの推移です。
バルサクランクはバルサの地が出た段階で、
少しですが、水分を内部に含み始めます。
私の場合は使用中に地が出ても、その日は気にせず使い続けます。
そして、帰ってからタックルボックスから出して、
テーブルの上などに放置するのが習慣になってます。
これは中に入ってしまった水分を蒸発させるためで、
時とともに確実に水分が抜けてくれます。
それを示すのが、写真の数字というわけです。
放置して寝て朝起きて計ったのが一番上の数字。
この時点で前の日よりも少し軽くなったはずです。
その後、だいたい半日毎に計っていて、
13.74gからは軽くなることはありませんでした。
この時期の室温で約4日かかってます。
ではドライヤーで温めると良いのでは?
と思うかもしれませんが、バルサも木ですから、
反ってしまうなどの変形が無いとも言えません。
一番良いのは自然乾燥だと思います。
昔はブラウン管のテレビの上とか、
いい感じの温かさの「乾燥台」がありましたが、
今は身近にそんな良い感じの乾燥台が存在してませんので、
私はテーブルに放置です。
あるとしたらコンセントに刺さっているアダプターとかでしょうか?
あんまりおすすめしませんけど(^^;)
さて、私が毎回こんな計測しながら補修のタイミングを図るなどという
そんな面倒なことをやっているわけもなく、
基本週一の釣りですから、釣りに行く前日に水が抜けた前提で、
瞬着で補修という流れになります。
こちらは先日使用して、テールをぶつけてしまい、
なかなかの破損具合のMBXです。
今回はこれを補修します。
補修はバルサの地をコートして防水する目的と、
それ以上コートや塗装面の破損が広がらないように
(広がりにくくなるように)
するという2つの意味があります。
これを放置して使い続けると、
小さかった破損部分から一気に傷口が広がってしまうことになります。
なので、なるべく早い段階で補修する必要があります。
やり方は簡単で、
まず、自分が使いやすい粘土の瞬着を破損箇所に垂らします。
だいたいテール部分とか、
お腹周りが多いはずです。
均して、なるべく凸凹しないように
調整して、付けすぎたらティッシュなどで
少し吸い取ったり拭いたりして調整してください。
でも後で削るのでだいたいで大丈夫です。
いい感じに瞬着で埋まったら
硬化促進剤をスプレーします。
私はホームセンターに売っているアルテコを使ってます。
スプレーすると加齢臭がします(^^;)
硬化促進剤は持っていた方が良いです。
すごく便利で他にも色々と使えます。
ホームセンターなどで普通に売ってます。
こうやって硬化させた方が白化しにくいし、
硬化中に瞬着が垂れてくることも防止できます。
白化はシンナー・アセトンなどで拭けば取れますが、
剥き出しの塗装面を吹くと色が落ちます…。
完全に硬化したら、
サンドペーパーで凸凹したところを均して…
必要であればマジックなどで着色します。
私の場合はバックの濃度の濃いところは濃度を濃くしておきたいので、
油性の黒マジックをよく使います。
塗り塗りしてバルサ地を消します。
以上、これで補修終わりです。
本格的な補修をする場合は、
マジックではなく、塗装ブースでエアブラシで色を乗っけて、
全体をウレタンコートしてしまうのですが、
この程度ならそこまでしませんね…。
使えれば問題ないレベルに復旧して終わりです。
バルサが大きく損壊してしまっても、
バルサで埋めて、整形して、瞬着でコートしてと、
面倒なことになりますが、補修は可能です。
もうどうにもならないくらい酷使してボロボロになった時や
リップが取れた場合は、ご連絡いただければ無料で補修致します。
(送料など実費だけいただきます)
MBXなんかはボートでカバークランクという用途がほとんどだと思うので、
ガンガン酷使→補修→酷使→補修→酷使という流れで、
かなり使えると思います。
限界がきたら私がアリエスのムウ様のごとく蘇らせますので、
お気軽にご連絡いただきたいです。
ルアーの単価は高くても、補修して長く使えれば、結果としてそれほど高くないってことになるんですね。
まあ、高くても釣れるなら、全然問題ないですけどw
補修には、セイントの血液は必要なさそうなので、安心しましたw
by DEN (2018-04-13 19:08)
先日、おろしたばかりのバルサクランクを橋脚にヒットさせてテールが欠けて地が出たのですが、バルサで埋めた方が良いですかね。ウッドパテとかで適当に直そうかと思ってたのですが
by teig (2018-04-16 14:19)
>DENさん
特にボートで釣りをされるアングラーでしたらロストもほぼ心配ないですし、道具として長く使っていけると思ってます。
ムウばりの補修はオルファの黒刃で指先を切って傷口に垂らすところから始まります(笑)
>teigさん
バルサボディーが明らかに大きく欠損しているならバルサ片を瞬着でくっつけて、カッター&サンドペーパーで成形後、瞬着コートが良いと思います。埋めるなら私はパテは使わずに瞬着だけで埋めますね(^^)
by tisa (2018-04-16 15:08)